「これくらい、大丈夫だよ。
今日だけは行きたいの」

そう言って立ち上がると


クラリ


視界が揺れた……

「っっっ‼︎」

思わず、机に手を付いた。


「「……………」」

2人の沈黙が怖い。


「みぃが文化祭を楽しみにしていたのは、知ってる。行きたいのも分かるよ」

「じゃぁ…」

「でも、熱があって、目眩もあるんじゃ、他の子達に迷惑掛けないかな?」

かな兄は私に諦めるように諭してるんだ……


「私、他の子達に迷惑掛けないから。
辛くなったら帰るから」

「………じゃぁ、午前中だけにしよう。
それが終わったら、病院直行だよ」


「………分かった」