俺たちの妹

「無理させちゃった?」

俺の問いかけにみぃは首を振った。

「ううん、久しぶりに葵が頑張ってる姿見れたし、お出かけも出来たし、無理なんてしてないよ。
ただ、私が人混みに酔ってしまっただけ……
最後まで見れなくてごめんね」


みぃが謝らなくてもいいのに……

俺 はみぃの頭を抱き寄せた。


すると後ろで、ひな兄達が部屋を出ていくのを感じた。



この部屋で、2人きりの空間が出来た。



「謝ることないよ。俺はみぃの体調の方が大事だから。また体調良くなったら応援来てよ」

コクンと小さく頷いたみぃは微かに震えていた。


「みぃ?どうした」

抱き寄せたみぃの頭をそっと離した。

「……………」

みぃの目からはポロポロと涙が零れていた。

「泣かないの、苦しくなるよ?」