「意地悪じゃないでしょ?」

「意地悪だよ……せっかく出来る様になったのに……」

なかなか意見が合わないな……




「司さん、美晴どうですか?」

日向がいいところに来てくれた。

「ん?目眩が少しあるみたいだから、3日間は安静がいいかなと思うんだ」

「そうですか。美晴?今まで頑張ってくれてたから、少し休憩しよ」

「でも……」

「俺も兄貴も美晴に無理はして欲しくないんだよ。美晴は頑張り屋さんだから無理しちゃうだろ?
また司さんの許可が出たらやってくれていいから。
今はちょっとだけ休憩しよ」


日向はベッドの上にいるみぃの頭を撫でた。

「ひな兄……いいの?」

上目遣いで日向を見つめるみぃ。

「ん?何が?」

「迷惑じゃないの?」

「可愛い妹が辛い思いしてるのに、迷惑に思う訳ないでしょ。
みぃはそんなこと気にしなくていいの」

日向の言葉に、頑なだったみぃの雰囲気が和らいだ気がした。