「みぃの友達の彼氏ですよ。
俺も知り合いなので、誘ったんですよ」

「へぇ。そうだったの。
それより次の試合も頑張ってね」

そう言って手渡されたスポーツドリンク。


先輩は手渡して満足したのか去って行った。

みぃからの物だったら喜んで飲むのになぁ……



「お疲れ、葵。
ほんと葵気に入られてるよな。
香織先輩……先輩だけど、周りの空気とか読めなさすぎて、ビックリだ」

香織先輩が去って行った方向を見ながら話出した悠斗。

「どうして俺なんだろ?」

「そんなの顔に決まってるだろ?
いや。葵の場合は、どこを見てなのか分からないか……」

「え?」

「容姿も、頭も、振る舞いもイイってこと。
ほんと、自分の事には疎いよな」


次の試合が始まるまで、悠斗とたわいない話をしていた。