俺に手を引かれてゆっくり立ち上がるみぃ。

この前の貧血の事があってから、急に立ち上がったりするのが怖いらしい。

自然と皆で見守る形になるけど、誰も何も言わず、みぃの様子を見ている。


俺と司さんは直ぐに手助け出来る様に…

悠斗と桜は心配そうに…



みぃは立ち上がって、皆に

「お待たせ」

と困った様に笑った。


「じゃぁ、外の風、当たりに行こう。
私も暑かったんだよね〜」

桜の一言でその場の空気が和んだ。

「そうなの?
じゃぁ、一緒に行こう?」

桜の一言で、みぃにはいつもの笑顔が戻っていた。



そんな様子を部活のチームメイトが見ていたなんて知らなかった。