少し公園を歩くとベンチが見えてきた。

「あのベンチで少し休憩しよう」

そう言いながらベンチへ向かった。

ベンチはそこまで長さはなくて、2人座るには丁度いい広さだった。

「どう?久しぶりの外出は」

「色んな景色が見れて楽しい。葵と一緒だしね」

嬉しい言葉をくれるみぃ。

「もう少し回復したら、水族館にも行こうな」

「うんっっ‼︎」

「あ、そうだ。来週の日曜なんだけど、また試合があるんだ。観にきてくれてもいいけど、1人はだめだよ」

「分かった。桜とつーくん誘ってみる」

「うん、それなら安心だな」

「葵がバスケしてるところ久しぶりに見れるな〜」

「そんなに久しぶりだっけ?」

みぃが懐かしがる理由が分からなかった。

「だって、中学の引退試合から見てないから、ほぼ1年は見てないよ。
葵、上手くなってる?」

「ふふ。みぃの判断に任せるよ」

「じゃぁ、楽しみにしてる」

これで、今回の試合は頑張らなくちゃいけなくなったな。