俺たちの妹

みぃは、声を掛けたらきっと来てくれる。

無理はしないで欲しいんだけどな……


それより今日は、みぃにとって久しぶりの外出だ。

俺はその事を思い出し、すぐにみぃの家へ帰った。



ガチャ

「ただいま〜」

「おかえり、葵」

みぃの笑顔に癒される。

「ね、疲れてない?お散歩一緒に行ってもらってもいい?」

今日一日、ずっと楽しみにしてたんだろな。


今日のみぃは、白のレースワンピースを、着ている。

色白の肌が更に際立っている。



「大丈夫だよ。それよりまず熱だけ測って」

そう言って、体温計を手渡した。

「………わかった」

少し嫌そうな顔をしながらも測ってくれたみぃ。

「測ったら行けるから」

みぃのご機嫌を損ね過ぎない様になだめる。

「そうだよね。そうだよ」

みぃは自分に言い聞かせる様に言葉を紡いだ。



ピピ、ピピ、ピピ

みぃは表示を見ずに手渡してきた。

『36.9』

大丈夫な範囲だ。

「大丈夫だよ。問題ない。お散歩行こっか」

「うんっっっ‼︎」

俺の言葉を聞いて大きく頷いたみぃ。