俺たちの妹

「俺が紹介したところで、悠斗の好みかわかんないだろ?
自分で見つけるのがいいんだよ」

「それもそうだな……
いつか現れる俺の彼女〜。待ってろよ〜っっ」

「バカッ‼︎ ここ、道の真ん中だぞ。
恥ずいじゃん」

「あぁ、ごめんごめん」

悠斗は笑いながら謝ってきた。

「ま、いいけどな」

そんなたわいもない話をしながら、学校へ向かった今朝だった。







ピピ〜〜〜ッッ

「集合っっ」

キャプテンの声が体育館に響いた。


「はいっっっ」

「今日はここまで。
まだまだ暑いから、熱中症には気をつける事。次の試合は来週だから、怪我には気をつけて。
後、来週の日曜の試合は一年生同士の試合もあるから気合入れておけよ〜」

「絶対呼ばなきゃな」

小声で悠斗が俺に告げた。

俺も思わず頷いた。