桜ちゃんからまさかの言葉を聞けた。
「…………ほんとに？」
「はい、私は司さんと一緒に居たいです」
「やった〜」
何だか肩の荷が降りた気がする。
「ふふ。そんなに不安だったんですか？」
「俺は四六時中、桜ちゃんの傍に居れる訳じゃないからね。
分からないことだらけだよ」
「これからもよろしくお願いしますね」
「もちろん。じゃぁ、出発しようか」
「はい」
車を出発させる。
「あ、そうだ」
「？？？」
「これからは、敬語はナシね」
「え？」
「せっかく付き合うことになったんだし、敬語はやめようよ」
「……出来るかな」
「出来る出来る、桜ならきっとね」
「今、桜って……」
「うん、俺も桜ちゃんは卒業。
これからは桜だよ。
だから、桜も司さんは止めてね」
「私ばっかり、ハードル高いよ。
何て呼べばいい？」
「ん？何でもいいよ。司さん以外なら」
「じゃぁ、私は司にする」
「ん、いいよ」
桜に司と呼ばれる日が来るとは……
嬉しいな……
