そっとベッドに寝かせる。

まだ起きる気配はないな……

その間に血液検査しちゃお。

チクッ

いつも嫌そうな顔をしながらも、文句も言わずに腕を差し出すみぃだけど、ほんとは嫌なんだらうな……



俺はみぃの様子を見ながら仕事を再開した。





「つ、くん?」

10分も経たないうちにみぃが目を覚ました。

「あ、みぃ起きた?
検査の途中で寝ちゃったんだよ。
その間に血液検査も済ませたから」

少し苦手な血液検査が済んでいると聞いて、ホッとしたみぃ。

「今日はこのまま帰ってもいいけど……
どうやって帰る?
朝は送ってもらったんだよね?」

「うん、かな兄が送ってくれたの。
終わったら連絡してって言われてるんだけど……
1人で帰っちゃだめかな?」

そう言いながら起き上がるみぃ。

そっと背中に手を回して起こす。

「う〜ん……
みぃの気持ちも分からないでもないけど、久しぶりの外出で疲れてると思うから、送ってもらお。
明日から家事してもいいから。
それで体力回復させよ?」

「………わかった」

少し残念そうだけど、素直に聞いてくれるみぃ。

「明日からしてもいいんだよね?」

「一つだよ」

「はぁい」

「じゃぁ、彼方に連絡入れておくね」

「うん」

みぃは、ベッドの枕を背もたれにしてもたれた。