みぃは退院してから、食欲も少しずつ戻ってきていた。

「そっか。夜ご飯も食べれそう?」

「うん、少しなら……」

少し不安そうな顔をしながらも答えるみぃ。

「みぃ、焦らなくていいよ。みぃのペースでいいからね」

早く治さないとという焦る気持ちが、みぃから伝わってくる。

「早く元気になりたいな……
葵ともお出掛けしたいし、葵の試合も見に行きたい」


少し表情が暗くなるみぃ。

「来週くらい、外出出来るか聞いてみようか」

「ほんと?」

みぃの目が輝いた。

「うん、司さんに聞いてみよう。
そのためにも、ご飯食べような」

「頑張るっっ‼︎」

「無理は禁物だからね」

「はぁい」

みぃの頭を思わず撫でていた。

「葵?」

「ん?俺の可愛い彼女は頑張り過ぎるところがあるから、無理はしないで欲しいなと思ってね」

「気をつけます」

「少しずつ、良くなってるからね。焦っちゃだめだよ……」

「うん」