ここ数日で日課となったICUへの訪問。

みぃの状態が思わしくなくて、司の判断で移動しててほんと良かった。



「あ、彼方先生。おはようございます」

ICU看護師が声を掛けてくれる。

「おはよ」

「みぃちゃん、意識ハッキリしてきましたよ」

嬉しい情報をくれた。

「ほんと?」

「はい。先程山内先生もいらっしゃったので、診察されてると思います」

「ありがとう」

俺は、早足でみぃの元へ行った。



「みぃっっ」

シャッ

勢いよくカーテンを開ける。

「あ、かな兄。おはよ。
心配かけてごめんね……」

みぃはベッドにもたれ、酸素マスクを着けたまま、俺に謝った。

「何言ってるんだよ。
でも、みぃの意識が戻って良かった……」

「みぃの意識もハッキリして、熱も微熱まで下がったから、いつもの部屋に戻ろうと思う」

「退院は?」

みぃは早く退院したい様だ。

「後数日様子見てからだな……」

「………そっか」

みぃは反論したそうだったけど、そんな体力もない様で、仕方なく返事をした様だった。