司と葵が出て行った部屋には、俺と日向、みぃの3人が残った……

ベッドで荒い息をしながら眠っているみぃを見るのは心苦しい……

「自宅安静だったのにな……」

日向がみぃの髪を撫でながら呟いた。

「誰かが診てくれてるって思い込んでた部分はあるよな……
入院してたら、こんなことにはならなかったかも知れないのに、それでもきっと嫌がるんだろうな……」

俺もベッドの傍にある椅子に腰掛ける。


「美晴にとって、安心出来る場所があるのはいいことなんだけどな……
俺たちも仕事があるし、ずっと付き添う訳にもいかないもんな……」

「とりあえず、この入院で熱下げて、自宅安静での事、しっかり決めなきゃな。
最初からそうすれば良かったな……」

「そうと決まれば、俺リストとか作ってくるよ。俺も1人であの家にいるの淋しいし」

日向は、頭を掻きながら立ち上がった。

「じゃぁ、そのリストは日向に任せるな」

「あぁ。美晴のことよろしく」

日向は病室を出て行った。