コンコンコン

みぃの部屋の前にやってきた。

「みぃ?入るよ」

俺は返事も聞かず、ドアをそっと開けた。

ベッドに横たわるみぃがいて、呼吸が荒く、辛そうだった……

みぃのおでこに手を当ててる。

熱いな……


「みぃ?体温計るね」

声を掛けながら、体温計を挟んだ。

「熱、上がってそうですか?」

葵が心配そうに聞いてきた。

「多分、上がってるだろうな……
また、食欲も落ちるだろうな……」

「なかなか本調子にはならないですね」

葵の呟きに、思わず頷いた。

ピピッピピッピピッ

葵が体温計を抜くと固まった……

思わず覗き込むと

39.2

マジか………




「あぁ〜。上がってるな……
ここまで上がると、入院、避けれないな。
ずっと家で傍に居れる人いないし……」

「入院……ですか」

俺の言葉に沈んだ声が聞こえてきた。

「熱が下がればまた自宅安静でいいよ。
ただ、今のみぃの状態のまま、ここに居てもらうのは、良くないかな……」

みぃの体調を考えながら出した答えかな……