「前園さん、ありがとう」

「みぃ、今から検査するからね。
立てるかな?」

そう言いながら、みぃの両脇に手を入れ支える準備をする。

みぃが立ち上がろうとした瞬間、すぐに舞い戻りそうな所を支えて立たせる。

「っ‼︎…」

みぃは驚いたみたいで、俺を見上げる。


「せっかくみぃが自力で立ち上がろうとしてるの、無駄にしたくないからね」

そう言って、レントゲンの機械へ一緒に行く。

「みぃ、ここに立って。
前園さん、後ろからみぃ、支えてもらってもいいかな?」

「はい、もちろんです」