「みぃ。無理したのかな……出してもいいよ」

そう言いながら背中をさすると


「ケホケホッ ウェ……オェェェ」

吐き出してしまった。

「ケホケホッ… ヒック… オェ…ヒック …オェェェ」

余り食べていないから、殆ど出ない。

それでも、吐き気は治まらないみたいだ。

「吐き気止め打つね」

葵に、電話をもらってから、用意してきた物の中に吐き気止めも入れておいて良かった……

素早く吐き気止めの注射を用意して、みぃの腕に打つ。

チクッ

「ケホケホッ ケホケホッ ハァ…ハァ…」

1度吐いたので、少し波が引いたみたいだ。

「みぃ? お水飲む?」

コクン

「はい。少しでもいいから飲んで」

みぃにお水を手渡す。

「ハァ…あ、りが、と」

ほんの少しだけ、口に含んで飲み込んだ。


「少し診察しておきたいんだけど、大丈夫?」

コクン

喋るのも辛そうだな……