俺たちの妹

長引くのが目に見えているからか、珍しく拒否を示したみぃ。

「みぃ、わかったから落ち着いて……」

「だって、入院嫌だ…」

「うん、分かったよ。
入院しなくていい方向で考えるから。
だから、落ち着いて」

これ以上興奮すると、発作に繋がり兼ねないから、落ち着かせる。

「ただ、今のみぃの症状だけは教えて」

「………わかった」



「ずっとね、怠いの」

「………それはいつから?」

初めて聞くことだった。

日向も葵も初めて聞いた事らしく、目を丸くさせていた。


「夏休み始まってから…」

「って事は、5日間は怠いって事だね」

コクン

「他には?」

「ずっと怠いだけだったの。だけど、さっきから、目眩があって……」

「目眩だけ?」

「うん……」

「苦しくはない?」

「苦しくはないよ」

「怠いから、食欲もなかったの?」

「………うん」

「みぃ。これから、そんな事になったら、誰でもいいから相談する事。
葵でもいいし、もちろん俺でも、彼方でも日向でもいいよ。
黙ってたらダメ。
分かった?」

「うん、わかった」