俺たちの妹

「ご飯の用意ができたからおいで」

彼方の声がかかり、みんなでリビングへ向かった。

みぃは、ゆっくりベッドから降りて、貧血の度合いを確認しながら立ち上がった。

でも………


フラッ


「おっと……大丈夫?」

目眩がしたのか、フラッとなり、倒れそうになった。

咄嗟に日向が支えて、倒れることはなかった。

「ん……大丈夫。ありがと」

そう言って離れようとすると、また

フラッ

「みぃっっ‼︎ ……ちょっと座ろうか」

あまりにもふらつき過ぎるみぃに、立つことを辞めてもらった。

「つ、くん…なんか…ぐるぐるする」

目をつぶりながら、目眩を訴えるみぃ。

「葵、昼間は大丈夫だったんだよね?」

「はい。昼間は、リビングにも自分で歩いて行けたし、特に気にするような所もなかったです」

「みぃ、最近夜、眠れてる?」

「発作が怖くて……
何回も目が覚めちゃうこともあるけど…
今日は葵が側に居てくれたから昼間に眠れたよ」

今日はって事は、側に誰も居ない時は眠れてないんだな……

「みぃ……「やだ……入院やだ」」

俺の言葉に被せて、首をブンブン振りながら言葉を発したみぃ。