俺たちの妹

みぃのベッドを囲んでの会話だったけど、葵が色々動いてくれるから、みぃも俺も安心していた。


ガチャ

「「ただいま〜」」

「あ、かな兄とひな兄が帰ってきた」

みぃは、2人の声を聞いて、横たわっていた体を起こした。






2人は直ぐにみぃの部屋へやって来た。

「みぃ、ただいま」

「おかえりなさい」

「今日も体調変わらずだった?」

「うん。変わらずだったよ」

彼方の言葉に頷きながら答えるみぃ。


「あれ、司さんも居たんですか?」

日向が、俺の存在に気づいた。

「あぁ、ちょっと問題が起こってね」

思わず苦笑してしまう。

「問題?」

「ま、それは後で話すよ」

みぃの居るこの部屋ではあまりしたくない会話だった。

「分かった」

彼方は何か察したかも知れない。

「夕飯、食べた?」

日向も話題を変えるよように、話を振った。

「まだだよ。ひな兄達は?」

「俺らもまだ。一緒に食べる?」

日向は、俺と葵に視線を向けた。

「俺もいいの?」

「うん、いいよ」

「じゃ、母さんに連絡しとく」

学生らしい返答をした葵。

こういう時は、学生なんだなって改めて思うけど、普段の思考が、大人びてるから、ついつい高校生って事忘れちゃうんだよな……