葵の連絡で、みぃの体調を把握してない事を知った俺は、急いで仕事を片付けて、みぃの元へ駆けつけた。

ベッドに横たわるみぃは、入院中とあまり変わってない様に見えた。




俯いてしまったみぃに優しく声をかける。

「みぃ?とりあえず、診察させてくれる?」

コクン

聴診をして、貧血の具合を診る。

悪くはなってないかな……

でも、良くもなってない……

貧血は少し酷くなってるかも……

「みぃ?目眩とか吐き気はない?貧血、少し酷くなってるけど…」

「目眩も吐き気もないよ。でも、急に起き上がるのはちょっと怖くて……」

「いい判断だね。今、急に起き上がったり、立ち上がると、倒れちゃうよ」

「そんなに?」

「そう。そんなになの。だから、無理しないで、人に頼って。お願いだから……」





「……………十分頼ってるよ」

「みぃ…………。」

「私だって自分の事は自分出来るのに…周りの人に迷惑かけてばっかりはイヤだよ……」

みぃの本音がこぼれ落ちた瞬間だった。