「現状維持で良かったら点滴いらないでしょ?
ほんと葵に感謝だな……」

「葵?」

「今、みぃの体調全て把握してる人、誰も居なかったの。
まぁ、それは俺が悪いんだけどね。
それを葵が気付いてくれたんだよ。
でもまさか、彼方達に言ってなかったとは思わなかったよ……」



「あ………伝えるの忘れてた」

まさかのみぃの言葉に驚く俺と司さん。


「え?伝えなかったんじゃなくて、伝える気持ちはあったの?」

「あったよ。でも伝えるの忘れちゃってた」

みぃの言葉に安堵の息が零れた……

「そうだったんだね。
次からは気をつけよう。
俺も一緒に気をつけるから」

「つーくんごめんね……」

みぃは申し訳なさそうに言葉を紡いだ。

「今回は早く発覚したから良かったけど、こんな事続くなら、自宅安静はナシになるからね。
気を付けないとね…」

「はぁい。気を付けます」

しょんぼりしてしまったみぃは、俯いてしまった。