「入院は極力したくないでしょ。
当分は自宅安静でいいよ。
みぃの場合、まわりに医療関係者がいるから、何かあっても大丈夫だろうし」


「ほんとにお家にいていいの?」


「いいよ。
その代わり、体調がおかしくなったら、誰でもいいからキチンと言うこと。
それが守れるなら、自宅安静でいいよ」

「わかったっ。必ず守るっ‼︎」


みぃは即答した。

よっぽど入院が嫌なんだな…



「ねぇ、つーくん。
外出も駄目なの?」

「今のみぃの体調のままだと控えて欲しいかな…。
でも、回復してきたら少しならいいよ」

「ほんと?」

「ほんとほんと。
俺だって、みぃには楽しんで夏休み過ごして欲しいからね」

「……………よかった」

みぃの安心した声が響いた。


「どうかした?」

俺の問いかけにみぃは苦笑した。


「葵とお出かけしよって約束してたのに、守れなかったらヤダなって思って……」


「みぃ。俺の事は気にしなくていいよ。みぃの体調優先だし」

「私が行きたいの。
葵と一緒にお出かけしたいの」

みぃの可愛い恋心だな…



「じゃぁ、しっかり休養して体力戻さないとだな」

「うん。そうする」

みぃの意欲的な答えが聞けて良かった。