俺たちの妹

 
「まぁ、この件は追々考えるとして、今はみぃですね」


一回り下の葵に話題を戻される俺と彼方……。


「まだ目が覚めそうにないから、取りあえず栄養の点滴だけしておくよ。
熱も眩暈もみぃに聞いてみないと、どれくらいかまだ分からないし……」


そう言いながら、点滴をみぃの腕に刺した。



「まだ起きそうにないし、食堂にでも行く?」


みぃの様子を見ながら、彼方の提案に頷く俺と葵。








―――――食堂――――
定食を頼んだ俺たち。

お昼の時間から少しずれていたので、混み具合もいつもよりまだマシかな。

「「「いただきます」」」


ご飯を食べ進めていると、


「みぃ。良くなりますよね?」

葵の不安そうな顔が伺える。

「大丈夫だよ。
ここのところちょっと無理することが多かったんだよ。
これからは葵が傍で支えてあげて」

「はい」

「俺さ、話しておきたい事があるんだ。葵も聞いててほしいんだけど。」

「何?」

俺は今から彼方が話すことは大体予想が付く。

葵は驚くだろうな……