俺たちの妹


「桜はオススメ物件ですよ」

「「えっ…?」」

葵の言葉に驚く俺と彼方。


「あ、やっぱり一回り下は興味ないですか?」

葵はふざけている感じでもなさそうだ。


「いや、興味ないとかいう以前に、桜ちゃんがこんな年上に興味ないだろ」

「ふふふ。それは司さんが桜に興味を持ったら教えてあげます」


意味ありげな葵の言葉に俺と彼方は顔を見合わせる。




………まさかな…


この時の葵の一言がきっかけで、俺にも可愛い彼女が出来るなんてこの時の俺は、思ってもみなかった。