つーくんは頭を撫でながら、ベッドを少し上げてくれた。

「あり、がと…ケホッ…」

「大丈夫だよ。
みぃは俺の患者さんだしね。
みぃが気を使う事なんてないんだよ。
みぃ…血液検査だけでもしていいかな?」

「…うん…」

「わかった、じゃぁすぐするね」

「…うん…」

「刺すよ」

チクッ…
微かな痛みが腕に走る。

「終わったよ。頑張ったね」






「寝れそう?」

「気持ち悪くて…ケホッ…ちょっと…無理…かも…」

「眠った方が気持ち悪さは感じないんだけどね…眠らなくてもいいから、目だけ瞑っててごらん」

コクン…

「他にしんどいとことかない?熱、計っておこうか」

つーくんはそう言いながら、服の中に体温計をはさむ。

「んっ‼︎」

あまりの冷たさに驚いた。