美晴から連絡があり、学校へ迎えに行く。


点滴する事を拒まなかったって事は、結構熱が上がってるな……


美晴はすぐに無理するから……


テストも大事だけど、俺の中では、美晴の体調が最優先なんだよ。


なかなか美晴には分かってもらえないけどね……





コンコンコン……


保健室のドアをノックする。


「はぁい」

彩さんの声がした。

ガラ

「日向くん、いらっしゃい」

「彩さん、お久しぶりです」

「みぃちゃん、少し無理しちゃったかな…熱が38度。今は眠ってるわ」

「そうですか…
診察と点滴しに行くことになってるので、行きますね」


「みぃちゃん、テスト頑張ってるから、明日も出来るなら連れて来て欲しいな。保健室で受けることは可能だから。
今日も解き終わってから、眠ったりしていたし。
教室で受けるより負担は少ないと思うの。テストは明日で終わりだから」


「明日、美晴と相談しながら決めます」

そっと美晴を抱き上げると保健室を後にした。