「彩さんも葵の味方?」

「こんな時に敵も味方もないでしょ。
言うなら、同志ね。
みぃちゃんの事を大切に思う…」

サラッと嬉しい事を言ってくれる彩さんに心が温かくなった。


「じゃぁ、みぃちゃんが保健室で受けるって書類職員室に出してくるから、ここで待っててね。
直ぐに戻るから」


「はぁい」

彩さんは保健室を出て行った。



いつも大事な時な体調崩しちゃうんだよね…

ほんと病弱ってヤダ。

もっと強い子なら良かったのにな。

そしたらみんなにも心配掛けないのに…



1人になった保健室で、グルグルとネガティブ思考が巡っていた。



ガラッ

「みぃちゃん、出して来たから、今日はここで受けてね」

彩さんが戻ってきた。



「はい。ありがとうございます」

「?……みぃちゃん、どうかした?」

私の周りの人は鋭すぎて困る……


「ちょっとネガティブになってたの…大丈夫」


「………そう?また何か悩んだらいつでも相談に乗るからね」

彩さんは優しく笑ってくれた。