「葵、みぃ寝ちゃった?」

桜が小声で話しかけてきた。


「うん、少し疲れたみたい」

「そっか。私達、帰るね」

悠斗の腕を掴んで立たせる。


「え?みぃちゃん、もう疲れたの?早くない?」

「みぃは、体力もともとないからな……一気に勉強するのは、数時間が限度だよ」

「マジか…それであの成績キープしてるってほんと凄いな」

悠斗はみぃの疲れやすさに驚きながらも、みぃの成績の良さに感心している。

「葵は?どうするの?」

「ん?みぃが起きるまでいるよ。
みぃに夕食食べてもらわなきゃだから、一緒に食べるかも」


「悠斗君、2人の邪魔はしちゃ駄目だからね」

「わ、分かってるよ」

桜の気遣いに感謝だな。

「じゃぁ、私達は帰るね。
みぃにお礼伝えてて」

「分かった、伝えておく」


じゃぁね、また明日」

2人は帰って行った。