数時間後……


「とりあえずここまでが、テスト範囲なんだけど…」

ザッと説明しながらテスト範囲をやり終えた。


「分からないところはある?」


「何とか分かった」

「ほんとみぃちゃんの説明、分かりやすいね」


「なら良かった。
また分からなかったら聞いてね」


桜は、しっかり説明してあげると理解出来るから、やりやすいんだ。

悠斗君もさっきの説明で大丈夫みたいだし、よかった。



ソファーに凭れて、ホッと息を吐く。

隣に葵が腰掛けてきた。


「みぃ、お疲れ様。
みぃが手こずりそうなら俺がやろうかと思ったんだけど、思ったより2人とも理解力あったみたいだし、よかったな」

「うん…よかった」

「………無理してない?」

「大丈夫だよ」

「俺との約束、忘れた?」

葵とは隠し事なしだった。


「ちょっと疲れちゃったかな…
少し休憩すれば大丈夫だと思うんだけど」

ほんと体力ないな…

そう思いながら、葵の肩に凭れて休む。

「スースースースー」

いつの間にか眠ってしまっていた。