「みぃ?」

葵の腕の中で意識を手放したみぃ。


「無茶させ過ぎましたか?」

意識を手放すとは思って無かって様で、少し焦っている。

「大丈夫だよ。
疲れただけだと思うから…」

それにしても、水も受け付けないって…

体力も食欲も戻るといいんだけど…


「でも、今回は少し点滴した方がよさそうだね」


「……そうですよね。
口から水分取れないのは厳しいですね」


しっかり勉強している葵は、みぃの症状がどういう物なのか理解出来ているみたいだ。


「食事が取れるようなるまでは、入院かな……」

「あんまり言いたくないけど、みぃ…頑張って」

その言葉を聞いて、葵は、みぃに頑張れと言ってない事に気付いた。

葵はきっといい医者になれる。

そう確信した瞬間だった。