「じゃぁ、用意するね」

そう言って葵は病室を出て行った。



「みぃ。葵に頼っていいんだよ」

「つーくん……でも、迷惑でしょ?」

「迷惑だったら、あそこまで食い下がらないよ」

「そうなのかな……」

「そうなの。みぃ、良かったな。
葵と付き合えて」

「うん。葵の側に居たいと思っちゃった。
葵が後悔しないといいな…」

「大丈夫だよ。
葵はそんな奴じゃないよ」


「………そうだよね」






「みぃ。お水持って来たよ」

葵が帰ってきた手には、水のペットボトル、コップ、スプーン、タオルがあった。

準備完璧だね、葵……




「じゃぁ、俺も居るし、やってみようか


つーくんの言葉で挑戦してみることになった。