俺たちの妹

「葵……私は頑張らなくちゃ、他の人達と同じになれないんだよ」

笑って言うと、2人とも悲しそうな顔をした。

「や、やだ。そんな顔しないで?
大丈夫だから。ね?」

「じゃぁ、みぃ。約束して」

葵からの約束…


「約束?」

「そう。
辛くなったら頑張らなくていいから。
後、1人で食事しないで」

「葵……それは約束出来ないよ。
かな兄やひな兄はお仕事で帰って来ない時もあるのに…
1人で食事しちゃダメって……」

「俺がいるだろ?」

「葵……」

「俺はみぃの彼氏になったんだ。
だから、もっと頼ってよ」

「でも、夕食に付き合わせるなんて、春子ママ達に悪いよ。
葵のご飯作って待ってくれてるのに…」


「大丈夫。うちの両親はみぃの事大好きだから、みぃとのこと話したら、きっと大喜びだよ」

そんな嬉しい事言われたら頼っちゃうよ…


「でも、やっぱり…」

「みぃ。隠し事はなしだろ?」

「…………うん」

「俺はみぃの事、知っておきたいんだ。1人で辛いことに耐えて欲しくないんだよ」