俺たちの妹

数十分後……

コンコンコン

ガラッ


「みぃ、来たよ」

つーくんと葵がやって来た。


「呼び出したりしてごめんね…」

申し訳なくて思わず言うと、


「何て顔してるんだよ」

苦笑いした葵に言われた。

「え?………」


「泣きそうな顔してる」

「だって……迷惑でしょ?こういうの…」

「どうして?俺は嬉しいよ。
みぃに頼られてるって分かるから」

葵は優し過ぎるよ……


「……ッ」

「ちょ、ちょっとみぃ。泣かないで…」

自然に目が潤んできたのを見た葵は、焦ってる。

「葵、みぃは泣き虫だよ」

つーくん酷い…


「そんなの知ってますけど、急に泣かれるの弱いんです…」

葵も何気に酷いなぁ。

「2人とも酷い……」

余計に泣けてくるよ……


「「ごめんごめん。泣かないで」」

2人で声が揃う。


「もう、酷いこと言わないでね」

「分かったよ」

「わかったから泣かないでね」

つーくんと葵はホッとして答えてくれた。