「みぃちゃん、食べれた?」

由奈さんが見に来てくれた。


「………ううん」

「そっか〜。一口だけ、頑張ってみよっか」

由奈さんは笑顔で接してくれるから、心が軽くなる。


「…………うん」


意を決して、食べ易そうな、スープをすくって口に運ぶ。

パクッ………

「……………っ‼︎ 」

口に入れた途端、吐き気が襲ってきて、口元に手が行く。


「みぃちゃん、無理しないで出しなさい」

由奈さんの落ち着いた声に促されて

「ケホケホッ…オェ…」

吐いてしまった。

「頑張ったね。今日はもういいから。
何か飲みたい物ある?」

「由奈さん、ごめんなさい…飲み物も受け付けないと思うから、いいです」


「そっか…お水もダメかな?
何か水分取った方がいいんだけど……」