「あ、そうだ。
日向、あのメール何?
めちゃくちゃ気になったんだけど」
司さんが思い出した様に言った。
「メールって何何?」
佐々木先生が司さんの携帯を覗き込む。
「………………日向。
これは俺でも気になる」
苦笑いの佐々木先生。
そろそろ本題に入るかな。
「これ、どういう意味だよ」
「ひな兄、メール送ってたの?」
葵が覗き込んだ携帯には
『美晴の事で少し話があります。
仕事が終わり次第、城之内家にお願いします。』
と書かれていた。
「………………………ひな兄っっ‼︎
いつの間にこんなの送ってたのっ‼︎」
葵は驚き過ぎて叫んでいた。
「ん?駐車場に行くまでの間だよ」
俺たちののやりとりを見て、
「葵に関係あるの?」
司さんの鋭い指摘。

