俺たち家族には、なれない存在になれる葵が羨ましい……
桜を送り届けた後、男だけの集いを開かないとだな。
俺はこっそり兄貴と司さんにメールを送る。
『お疲れ様です。
美晴の事で少し話があります。
仕事が終わり次第、城之内家にお願いします。』
こう入れておけば、2人は飛んでやってくるだろうな…
葵、覚悟しておけよ……
美晴に、無理しない様に伝えると、気まずそうな顔をしていた。
食事の事だときっと分かってるんだろうな……
そんな美晴を残しながら、3人で病室を出る。
美晴自身もきっと、また食欲が落ちることが分かってるんだろう。
せっかく頑張っていたのにな……

