「じゃ、帰ろうか。 美晴、無理しちゃダメだからな」 ひな兄が最後に言葉を掛けた。 その言葉を聞いて、みぃは気まずそうな顔をした。 「…うん、わかってる」 「ならよし。じゃ、また明日ね」 「3人とも、来てくれてありがと」 みぃは寂しい気持ちを隠して、抜け目ない作り笑いで手を振った。 駐車場へ向かう途中 「葵。今日は、帰さないよ」 ひな兄からの爆弾が落ちた。 覚悟はしてた。 「…………うん。そんな気がしてた」 「ハハ。楽しい夜になりそうだ」 ひな兄の顔が楽しそうだった。