俺は敢えて2人を見なかった。
2人は多分俺の気持ちを分かってくれると思うから……
「そうだよみぃ。
恋人同士は隠し事はダメなの。
隠し事すると、信頼関係がつくれなくなるからね」
桜ありがと。
「家族にも素直に言えないみぃには、難しいかもだけど、嘘はよくないよ。
愛想尽かされちゃうよ。
兄貴や俺はみぃの家族だから、みぃが離れて行かないって思てるから、しっかり待てるけど、恋人って言う信頼関係が必要な関係には嘘はダメだよ」
ひな兄も分かってくれてるんだ。
「………そうなんだ…わかった。
葵にも隠し事はしない様にする」
考える様に言葉を紡いだみぃは、納得したみたいだ。
「じゃぁ、みぃの体調が悪くならないうちに俺たちは帰るか。
2人とも約束通り送って行くよ」
「ひな兄、お願いね」
みぃがひな兄に声を掛けた。
「もちろん。可愛い妹の幼馴染だもん」
「「ひな兄、ありがとう」」