「みぃ、遅くなってごめんな」

髪を撫でながら呟くと

「ひ、な、くん、ケホッ…ご、め、んね」

顔色の悪いみぃが呟く。

「大丈夫だから気にすんな」

「あ、日向くん、これ持っといて。みぃちゃんまだ吐き気ありそうだから」

手渡されたものはビニール袋。

「彩さん、ありがとうございます。今から病院に連れいきます」

ビニール袋をうけとり、美晴をそっと抱き上げる。

「そうしてあげて。みぃちゃん、お大事にね。あと、彼方によろしく」

「はい、ありがとうございました」

みぃを抱えながら、保健室を出て、車へ急ぐ。