「………」
「いつもはきちんと木陰で見学するのに、こんな暑い日に限って、木陰じゃない所で見学なんて、普通の精神状態なら考えらないのよ……」
「…………」
「私の大事なみぃを傷つけないで」
「……っっ‼︎」
ほんと、桜には敵わないな……
俺の出番ないじゃん。
「竹内さん」
「は、はい」
「俺に何かあるなら、みぃじゃなくて、直接俺に言って。
みぃを通すなんてして欲しくない。
それと、俺は基本みんなに分け隔てなく接するけど、俺や周りの仲良い人たちを傷つけられると、関わり持ちたくなくなるから…覚えておいてね」
「……っ‼︎」
目に涙が溜まってくる竹内さん。
それでも、みぃを傷つけた事は許せないんだ。

