「みいちゃん、毛布、掛けておくわね」

「あ、や、さん。吐きそ、…」

私の言葉に驚いた彩さん。

「えっ⁈吐きそう?」

瞬時に受け皿を渡してくれた。

我慢していた吐き気が限界にきて

「ケホッ…ヒック…ウェッ……ヒック…オェッ……ケホッ…ヒック…オェェェ…」

背中をさすってくれている彩さん。

「みぃちゃん、大丈夫よ。出したいだけ出しなさい。」

彩さんの言葉に涙が溢れる。

「ヒック…オェッ…ヒック…オェッ……オェェェ…」


出るものは殆どなく、朝食べた物が出ると残りは胃液と唾液のみ。

それでもなかなか治まらない吐き気に体力が奪われる。