ピピッピピッ

彩さんが見計らった様に体温計を抜いてくれた。

「っ‼︎みぃちゃん‼︎また上がってるわ。まだ寒い?」

彩さんの問いかけに頷く。

「毛布をもう一枚持って来るわね」



「ケホッケホッケホッ……ケホッケホッケホッ…」
「うっ‼︎」

突然吐き気に襲われる。


彩さんは側にいない。

必死で吐き気に耐える。