「ひな兄、気にしないで。
私がしたかったの。
かな兄やひな兄がまた熱を出しても、必ず看病するよ」

「「みぃ……」」

「私がいつもしてもらってること、したいの。
今度はマスクしっかりして、気をつけるから」


「みぃが、看病してくれるなら体調崩してもいいかなと思ってしまう俺はダメな兄貴だな」

かな兄は頭を掻きながら言った。

「俺も、看病してもらえて嬉しかったから、同じだよ」

ひな兄も頬っぺたを掻きながら言った。

「じゃぁ、してもいいって事ね」

にっこり笑うと2人とも顔を赤くした。




「………反則だよその顔は…」

かな兄の呟きは聞こえなかった。