返事がなかったので、そっと病室へ入る。
すると声が聞こえてきた。

「す、すみません。
直ぐにやり直します…」

「あの……」

「は、はい」

「…何でもないです…」


みぃちゃんの言いたい事が痛いくらい伝わってたきた。

会話だけ聞いても、我慢してるのが分かる。

みぃちゃんにはこれ以上我慢して欲しくなくて、シャッとカーテンを開けた。



2人の驚いた顔がこちらを向いている。

「あ、由奈さん。
今日は遅番だったんだね。おはよう」


にっこり笑うみぃちゃんは痛みに耐えながら話してくれた。


「前園先輩……おはようございます」

「二人ともおはよう。
それよりみぃちゃん、大丈夫?
野上さん、代わろうか?」