「えっ?」

「みぃが、入院嫌がってさ…」

「みぃちゃんが?………あ、点滴の事かも知れないです。
新人の看護師が、みぃちゃんの点滴したんですけど、上手く出来なくて……私、見てられなくて、最後は私がしたんですけど…」

「そっか……今回の入院では、俺か前園さんでやろうか…」

「そうですね……痛いのは可哀想ですしね…」





病室へ着き、扉を開ける。

ガラガラ…

みぃをベッドへそっと寝かせる。

水枕をして、点滴を調節する。



ケホケホッ

「あ、前園さん。みぃ、また喘息の発作が出て来ちゃってさ。ちょっと気にして見ててくれる?多分自分からは、なかなかナースコール押さないから…」

「わかりました」

前園さんの返事を聞いて病室を出た。