コンコンコン

「美晴〜。朝だよ、おはよ。
昨日は色々してくれてありがとな。
すっかり元気になったよ……美晴?」

布団に蹲ってなかなか顔を出さない美晴。

そっと布団を剥がすと…

「ケホッケホッケホッ」

咳き込む美晴がいた。

「美晴、どうした?」

「ハァハァハァハァ」

美晴の息が荒い…


そっとおでこに手をあてると…

「あつ……美晴、俺の看病して風邪がうつっちゃったかな…ごめんな」


カチャ

「兄貴〜。ちょっと体温計もってきてくれる?」

リビングにいる兄貴に声をかける。