「ん…………」

目を覚ますと、自分の部屋の天井が見えた。

枕は水枕に変わってるし、おでこには冷えピタ…

兄貴かな…

それより、いつの間に家に帰ってきたんだろ…



視線を横へずらすとベッドテーブルの上に置き手紙があった。


『日向、おはよ。一応自分で歩いてたから、担いでないよ。目が覚めたら、何か食べてから薬を飲むこと。そしてゆっくり休むこと。みぃが帰ってると思うから、リビングに行ったらいると思うよ』

俺の目が覚めそうな時間を予想しての置き手紙。

ほんと兄貴には敵わない…


とりあえず、リビングに行くかな…







ガチャ…


「あ、ひな兄。起きたんだ。大丈夫?」

しっかりマスク姿のみぃがいた。