はぁ…予想外に熱が上がってしまったな…

兄貴、怒ってるかな…

兄貴と佐々木先生の話は途中から聞こえてた。

兄貴が気付いてたのにはビックリしたけど…



コンコンコン

「日向?昼休み入ったから迎えにきた。帰ろうか」

兄貴が佐々木先生の診察室へやってきた。

「点滴してもらったし、俺、1人で帰れるよ」

「ダメ。そんな事言って途中で具合悪くなったら、また病院に逆戻りだよ。そっちの方が迷惑だ」

「それもそうか〜じゃ、悪いけど、送ってくれる?」

「もちろん。そのために来たんだしな。立てる?」

「点滴したから貧血なくなったよ。大丈夫」

そう言って立ち上がる。

「大丈夫そうだな。じゃ、帰ろうか」

「ちょっと待って。佐々木先生に一言言ってくる」