美晴の体調もすっかり回復し、いつもの生活が戻ってきていたある日。






朝、強烈な頭痛で目が覚めた。

そして、体が怠すぎる…


ヤバイな、風邪引いたかな…

怠すぎる体にムチ打って、何とか起きる。

とりあえず、リビングへと足を向かわせる。

ものの、数歩で息が上がってくる。

立ってるのが辛い…

「美晴はいつもこんな感じなのかな…」

思わず弱音が出た。


カチャ

何とかリビングへ辿り着き、ドアを開ける。


「日向おはよ〜」

兄貴の声が頭に響く。

「〜〜っ‼︎……おはよ」

「どうした?」

やっぱり兄貴は凄いな…

一瞬で見抜かれた…

「いや、ちょっと…」

「ちょっと?」

「な、何でもない」

「な、わけないよな。みぃじゃないんだからちゃんと言いなよ」

「……ちょっと怠いだけ」

ほんと、兄貴は鋭すぎて困る。