俺たちの妹

「彩からの忠告、きちんと心得ておきます。また、飯行こうな。連絡するから」

そう言って保健室を出た。

「彩さん、ありがとう。また明日も放課後来ると思うけど、よろしくね」

そう言って、保健室を出てきたみぃ。

「じゃぁ、帰ろうか」

「うん」

2人で廊下を歩き、駐車場まで向かう。

「かな兄…彩さんに捨てられないでね」

ほんと突然言い出すなぁ。

「分かってるよ。みぃも彩のこと気に入ってるもんな。そんな女性簡単に手放さないよ」

「良かった。かな兄には彩さんが居てくれるから安心だね。ひな兄はどうなんだろ…」

みぃの呟きには、少し戸惑った。

まるで、自分が居なくなる事がこれから先、起こるかも知れない事を連想させる様な呟きだった。